コーナンで、諸々買い物をしている最中。
若い男の子が、真剣に金庫を選んでいた。
一体、何を仕舞うつもりなのか、非常に気になった。
そんな日。
今日は、今年初名人ですね。楽しみです。あの親子も来られるそうで、会うのも楽しみ。DJごはんの選曲も楽しみ。



と、その前に、いつものザレゴト失礼します。









私の得意技は、現実逃避。
いつも、この小さな6畳ワンルームで、必死こいて現実から目を背けること。
それが、私の得意技。


あの日も、もちろん、得意技をフルに発動させていたよ。
心臓は絞られたような心拍数だってのに。
呼吸数はなんだかいつもよりも早いってのに。
必死こいてさ、何でも無いじゃん、何てことないってば、、、その繰り返しだよ。


ふと見た外は、もう真冬。
あの日の前に見た、更待月は、本当に美しかったな。
そんなことを思い出して。君を片手に、もう片手には、暖かいお茶を持って、ベランダに出る。


君と、これまた狭いベランダで、2人きりになった。
そこには、現実しかなかった。
目下に映る、俯いて歩く人や、仲良く寄り添うカップル。
ド派手なパチスロの電飾、ショッピングビルの明かり、駅の蛍光灯。
そして、君と2人きりの中、音もなく滑り込んでくる電車。


たくさんの現実と、冬の空気で、私の心が一気に現実に引き戻された。
私の現実が、瞳から溢れ出した。
君がくれたうち、一番大好きなのを選んだからかな。
私の現実は、次から次へと零れ落ちたよ。






全ての気持ちは、君への想いは、密やかに、私の心の奥底で、いつまでも。
夜空が黒く美しく、月が恐ろしく鮮やかな時は、その想いをそっと掬い上げるから。
掌に乗せて、君に向かって優しく吹いたなら。
その時は、その時は、受け取ってはくれるかな。




全てを美しくする朝日も、透き通る青空も、指でなぞれる飛行機雲も。
茜色に輝く夕陽も、ふとした瞬間の花の香りも、掴めるような星空も。
世界は美しく、どんな瞬間でも慈しみたくなる。




作り出されるものは、間違いなく平等だった。
だけども、世界は、やっぱり、不平等だった。