4人のゴブリン大いに踊る

今回のツアーで、GDHMは4人じゃなくなります。
これからは、2人になってしまいます。
それを知ったときに、観にいこうかどうしようか迷ったんだけど、観にいって良かった。
本当に、本当に良かった。


いつもの感想風ではなくて、私が彼らに対して抱いている気持ちをダラダラと書いている感じですかね。
セットリストはのせていますよ。順番むちゃくちゃですけど(笑)
ネタバレもあるかもです。
それに、私の偏った考えを書いているので、読んで嫌な思いをした人がいたらごめんです。




キャンプファイヤーソング
Bit by Bit
そして列車は行く
Apple star storyS
大行進
Beautiful soldier
微笑とメロディー
Sweet heart of moon
息吹と共に混沌を裂いて
Twice Bird's Singing
ハートのJunky
黄金の鐘
Perfect nervous
ユートピア
Nightmare's Biginnig
今、万感の想いを込めて
En
Groria Streetから愛を込めて#3~嬉しくて哀しい事~
前夜祭
En2
(Can you feel?)Most beautiful in the world


あまりの緊張に、気分を悪くしながら、辿り着いたそこは、大阪の桃源郷Shangri-La
今日は、この美しいライブハウスで、4人のゴブリンの最後の踊りが見られる。
今まで、何回も彼らのライブを観て来た。たくさんのものを感じ取り、言葉をかみ締め、何度も考えたりした。
その4人は、今日で終わるという。
ただ、Good Dog Happy Menは終わらない。そこに、どれほどの深い意味があるんだろう。まだ、わからないけれど、次に観にいったときには、感じることは出来ると思う。
終わらないからこそ、目に心に、今日のことを焼き付けようと思って足を踏み入れた。


ライブハウスの壁には、ケルくんが書いて、さらにお客さんが色々と書き加えたフラッグが貼ってあった。
静かに煌くシャンデリアで、ぼんやりとステージが照らされる。このセットを見るのももう最後なんだなって想うと、なんとも言えない気持ちでいっぱいになった。
仕事終わって駆けつけて、ギリギリに間に合ったので、着いてすぐにSEが流れてきたよ。


今回は、本当に4人とも楽しそうで楽しそうで。
観ているこっちも、それが凄く嬉しかった。
本当にね、門くんとケルくんが楽しそうなので、なんだか、その笑顔だけでキューンとした気持ちになってしまったよ。
だけど何が哀しかったって、そんな4人の姿を観て、嬉しくて楽しくて思わず笑ったあとに「この4人の姿は今日で最後なんだ」っていう事実が心を過ぎるから。
列車で、手拍子しながら、楽しくて、それが哀しくて、少し涙が出てきたよ。


ライトがシャンデリアをを妖しく煌かせ、その下で門くんは嬉しそうに唄っていた。
本当に嬉しそうだったなぁ。
あの姿を思い出すと、胸が甘い気持ちで満たされるよ。


途中のMCで「今回のことで、傷つけてしまったかもしれない。それは、本当に悪いと思っている。ごめん。」と門くんは言った。
なんだか、申し訳ない気持ちでいっぱいだ。4人が前を向く為に決断したことを、いつまでも寂しいとか何だかんだとダダこねるようなことばっかり言っちゃって。
でも、寂しいんだもんね、しょうがないよ。そんな気持ちを汲んで彼は謝ってくれたんだと思う。
そんなMCさせて、ごめんね。寂しいけど、だけど、これからの貴方のこともずっと好きなのは真実なんだよ。


2人が、脱退の理由を、ちゃんと喋ってくれた。
「殴り合って喧嘩してわかれるんじゃないんだから」と言ってたね。コレ門くんだっけ、大地くんだっけ。うん、どっちかがね。
大地くんは「時間は一つしかないから、俺がいると、GDHMは大きくなれない」とも言ってた。
そんな、ファンに真摯な4人は、最後にプレゼントがあるよと、話してくれた。
ひまわりの種をあげるから、みんなの未来が光輝くように、育ててね、と。
「俺らもバンドは別だけど・・・韮は山で・・・」と大地くんが言ったり。
「俺も、タケルも、大地も・・・韮は・・・」と門くんが言ったり。
いつものふざけた仲良しMCすらも、切なくてキュンとしてしまうよ。
そのひまわりの種は(名古屋ではふざけて「玉ねぎ」とか言ったらしいね)最後に出口で韮くんと大地くんが手渡しで配ってくれていたよ。


そんなファンに真摯な4人の態度は、本当に凄いし、嬉しいけれど、私は最後にやめる2人の姿を観たくなかった。
2人の姿は、ステージの上で笑って去る姿でとどめておきたかった。
そんなヒネた私は、せっかく4人がいるのに、受け取ってさっさとでてきてしまったよ。
メンバーの顔なんても見れないし、言葉も何も出てこなかった。
だけど、嫌だったわけじゃないんだよね、わけわかんないよ、自分って。
外の空気はひんやりとしていて、気持ちがよくて、2駅分、彼らの歌を口ずさみながら歩いたよ。


本当は、「ありがとう」って、韮くんと大地くんに言えたら良かったなぁっても思ってるんだ。
だけど私は、一番に誰に「ありがとう」って言いたかったかというと、これからもGood Dog Happy Menの名前で、今までとこれからの曲を届けてくれる2人にだったんだ。
韮くんと大地くんにももちろんだけど、でも、でも、門くんとケルくんだったんだよ。
だって、GDHMの魔法の杖は、無くならず、2人の決定によって、これからも躊躇うことなく振り続けられるんだから。
それが1番嬉しいんだもん。
なんか、ほんとに魔法みたいに言葉や音をくれてたから、新曲のBeautiful Soldierの中で「魔法使い」って言葉が出てきてね。その声が耳に入った時、ずしーんときたな。



韮くんのね、あの独特の歌い方、もう見れないんだね。
演奏中のあひる口、いつもいつも可愛かったな。
2つのドラムで前夜祭、まだまだ何回だって観たかったなぁ。
それに、門くんが迷ったときに、真っ先に門くんと私達リスナーの間に入ってくれたのも大地くんだったな。
彼のそんな優しさが垣間見れるのも、このバンドならではだったように思うなぁ。





「生まれてくる言葉は、ありがとう」


今までも、これからも、甘い余韻に心は疼く。