今読んでいる本は、昔の日本の話です。
とうとう浜口氏が亡くなってしまいました。なんと、井上氏もその夏を最後に亡くなるそうです(まだ亡くなったとこまで読めてない)。
電車で2人とも同じ夏を最後にに亡くなると読んだ瞬間、涙がぶわっときてしまいました。


なぜ、人は死んでから英雄になるのか。
生きている今こそが大事だっていうのに、なぜ私たちに知らせるべきそれはその役目を果たさないのか。
今の人達が、この本に出てくる人達のように、嘘もなく命を懸けているかはわからないし、懸けられない時代になっているような気もする。
だけど、私が読んだ今2012年の夏は、彼らが過ごした最後の夏から81年も後の話で、初版本が発行されたのも52年後の話。
今現在を知ることって、なんで難しいんだろうって思う。
でも、浜口氏の葬儀の様子を読む限り、今とは絶対的に違ったんだなと感じています。きっと今の人が死んでもそんなことにはならないと断言できるよ。


遠いと思っている人の、人となりを知ることは大事なことなんだと思う。
その人が、普段なにを思って、子供にどんな教育をし、夫婦でどういう会話を交わし、そして、笑って泣くのか。
それを知ったら許せるとかそういう話じゃないけど、気持ちの間口が広くなって良いかもしれないと思ったりもしている。


むちゃくちゃ難しい本で、読むのにものすごく苦労しましたが、もうすぐ読み終わりそうです。
タイトルだけで買ったけど、成功だったなと思います。


余談ですが、さっき、浜口氏と井上氏をうぃきってみたのですが、男前すぎて泣けました。
なにせ、浜口氏が亡くなったとこ読んでるわけですからね。自分でもまさか写真みて泣くなんて思わなくてびっくりした。
戦中の人々なので、ものすごカッコいい写真なんです。