聴いたCD

きいたものは全部で27枚、うち8枚ご紹介。



一見、居心地が良さそうで、でも実は居心地が良くない様な。優しそうで本当は意地悪な様な。変幻自在の気持ちを持った・・・うーーーん、やっぱりすごーーーーーく優しい曲たちがむぎゅむぎゅになって入ってる。眉毛をハの字にして、へへっと笑うこの青年のように、ふんわりだらりと、そんな感じ。いつまでもちょっとだけ前に居て、モタモタしたり、走り出したりする私のことを見てて欲しいなぁ。

最初の方がいいなって言う人は言う人。私は年数を重ねる毎に良いなって思う。STATEがむっちゃ良い。ライブで聴くミステリーはヤバイ。

  • グッバイマイラブ/グッバイマイラブ

ライブで度肝抜かれた超カッコイイ2人!!「君にも君にも聴かせたい。ええ年こいたおっさんのロックンロールは脳にも胸にも突き刺さる。参った。ありがと」これがライブ見た日のほぼ日日記。「キラキラなんてしなくて結構、可愛い女になれないなんて上等。どんな大人になりたいって、ただかっこいい人になりたい。ロックはいつもそれをわたしの目の前へ突きつけて心臓をぶち抜いてくる。カッコつかない弾き方も上手くない歌も屈託のない表情も、全て私を揺さぶる。必要なのは真っ直ぐな気持ちじゃないのか」これが、翌日のほぼ日日記。私には大した夢なんてないから、自分で考えて、シャンと立ってる、そんな大人になりたいのです。そういう音楽です、そういうカッコ良いバンドです。

志村くんが亡くなって1年経つ。死んだなんてまだどっか上の空てゆうか、嘘みたいにふわふわしていて。でも紛れも無い現実なんだよね。バイバイからハローでなんか異常にその現実が降ってきてめっちゃ泣いてしまった。今でも美しい世界を目にすると切なくなる。だってもうその美しさを彼は見ないし、表現することは無いから。

なんていうメロディーを打ち出してくるんだ、相変わらず胸がぎゅうと言う。独りぼっちで寂しくてでもそれが誇らしくてでもそれは遣る瀬無いんだよ。

私が思う、彼らの音源で一番格好良いのが「君繋ファイブエム」、一番好きなのが「ソルファ」、一番泣けるのが「マジックディスク」。発売からずいぶん経って聴きました。何気なく何回か聴きました。迷子犬とか、ソラニンとか、タイアップものが最初は耳にスイと入る。何回か聴く、ぶわっと涙が溢れてくる。私が思ってるのはそういう事なんだ、永遠は無い変わりに、そうやってどうにかこうにか自分と繋げておきたいって、そうやって必死に願ってるんだ。そうやってぐっとこらえてた所を、容赦なく衝かれたんだよなぁ・・・このアルバムに。びっくりした。今までにないくらいに否定の言葉が耳に残るアルバムで、でもそこが好きな理由でもある。いつもアルバムを最後まで通しで聴くが、そうすると、最後に凄い開放感が残る。後藤さんは、思ってたよりもカッコ良い人では無い(褒め)のだと、なんとなくそう思って、余計に好きになった。

  • STRUGGLE/MO'SOME TONEBENDER

転がったミラクルを、この人達は拾って、そして投げてくれる。きっと気に入ると思うんだ。お前ら何やってんだ、もっともがいて必死になって、この世の中を睨み付けてやれば良いのに、って、あの赤い傷だらけのギターはギャワンギャワンと叫びちらしてる。ああ、その姿を早く見たい見たい。そのミラクルは、見る人には剛速球かもね、でも私は自分の右手のぴったりど真ん中に向かってる事を知っているのだ。

ミニマムでパワフルな4人だけでつくった初めてのアルバムは、私の両手にすっぽりと納まってくれるみたい。ありがとう、嬉しいねぇ。あっさりしてそうなくせに主張が激しくて、そこが好きなのよ。毎日の日々を歩きながら、ポロポロ落としたりまた拾ったりしてる大事なものや、MUDAなものと一緒に私の掌の中で、いつまでも一緒に揺れておくれ。
星野くんの歪みきらないお利口なテレキャスター(これがまた可愛くて良いという褒め言葉なのだ)がなんともむずがゆい。私の中のテレキャスの名手はThis is 向井の6本の狂ったハガネですから、可愛いく聴こえるのです。それが良いのです。これでギュワンギュワンに歪まれてもそれは困る(でも多分それはそれでサケロックに仕上げてくれると思える辺り)。
前でおいでおいでしてくれてた今までとは少しだけ違う、同じ目線のアルバム、そんな感じかなぁ。


ばかのうた
_ (アンダーバー)
グッバイマイラブ
MUSIC
Anesthesia
マジックディスク【初回生産限定盤】
STRUGGLE
MUDA