夢というもの。


この世の中に、夢というものを現実のものとして、死ぬまで伴うことができる人がどれくらいの数いるのだろうか。
夢はいつか終わるとも言う。それは死ぬ時なのか、夢を諦めた時か、夢に打ち負けた時か。
いずれにしても、どのような終わりが来たとしても、その先の未来がどうであったとしても、その夢が現実の時間はとてつもなく価値のあるもので、誰でも手にできる時間ではないということだ。才があっても努力なしには夢を持続することは不可能だろう。どれだけ苦しんで悩んで、恐ろしい思いをしたとしても貫いていきたいと走ってきた道は誰にも穢す権利などないと思うんだよね。


そもそも、夢を持つことで挫折することが多いんだよね。
それを見つけて、努力して。形に残す、誰かの記憶に残す、それって本当に凄いと思う。思い出し手に汗がにじむ、目の奥が熱くなる、そんな強い気持ちや記憶を誰かに残せるってどんなに素晴らしいことなんだろう。


ただ、それが潰えた時にどうか心無い言葉に傷つくことがないようにと思わずには居られないことがある。
あんなこと言ったくせに、結局駄目なんやん。なんて言われかねないでしょ。
人の基準はそりゃ自分だから、そういう事言う人もきっといる。だって、言わないと自分が浮かばれないから。夢を持って叶えようと(もしくは叶えた)する人というのは、夢の無い私のような人間にとっては、目が潰れるほどに眩しくて美しいんだもの。その美しさに感動もするけど、その反面嫉妬心が顔を出してくるんだもの。その嫉妬心から目を背けたら潰えた人を自分より下だなっていう目線で言葉にしないと自分が救われないと思うんだ。
でもそれは絶対しちゃいけない。どんな一瞬でも走ろうと、走った人を、そんなくだらない言葉で傷つけることはしちゃいけないと思う。


そんなことを布団の中で暑さにうなされながら考えていたのでした。
なにはともあれ、どんな方向でも新しい道はあるしね、どこでも大丈夫だし、歩いて欲しいよね。
またどこかで会いたいと思う人、絶対居てると思う。